子どもを望みながら既婚者を待つ—自分の希望から期限を決める
期限は、相手の離婚がいつになるかでは決まりません。自分が望む暮らしから逆算して、この関係に使える時間を先に出しておくための整理です。
子どもがほしい。その気持ちを持ちながら、いつ動くか分からない人を待っている。この二つは、どちらも自分の中にあるのに、同じ方向を向いてくれません。だから、考えるたびに苦しくなります。
この記事は、子どもを持つべきかどうかを決めるものではありません。妊娠や出産に関わる体のことを説明するものでもありません。扱うのは、自分が希望する時期から逆算して、この関係に使える時間の目安を出す方法です。
逆算は、関係を終わらせるための作業ではありません。相手の予定に自分の時間を預けたままにしないための、静かな確認です。
期限は、終わりの日ではなく自分の希望をもう一度確かめる日
期限を決める、と聞くと、別れる日を決めるように感じるかもしれません。そう感じるのは自然です。だから多くの人が、決めないまま先延ばしにします。
けれど、決めないでいるあいだも時間は進みます。進んだ時間は、決めなかったという選択の結果として積み上がっていきます。
ここで扱う期限は、終わりの日ではありません。自分の希望をもう一度確かめる日、という意味の期限です。
この記事でわかること
- 期限を、相手の予定から切り離すという考え方
- 希望する時期から逆算して、この関係に使える時間を出す手順
- 逆算した数字を見たあとに、自分へ向ける問い
期限を、相手の予定から切り離す

待っているとき、期限はいつも相手の側にあります。離婚が成立したら、子どもが独立したら、仕事が落ち着いたら。どれも、あなたが動かせない予定です。
動かせない予定に自分の期限を結びつけていると、相手が動かない限り自分も動けません。動けないまま年数だけが増えます。
切り離すことは、見捨てることではない
自分の期限を持つのは、相手を置いていくことではありません。相手の事情がどうであっても、自分の人生の予定は自分が持っている、というだけのことです。
相手に伝えなくていい
この期限は、相手への通告ではありません。伝えると期限を突きつける形になり、話し合いが交渉に変わってしまいます。自分の手帳の中にだけあれば十分です。
自分の中に期限があると、相手の返事を待つ気持ちが少し軽くなります。全部が相手次第ではなくなるからです。
受け取り方も変わります。次はいつ会えるか決まらない日でも、自分の予定まで消えるわけではありません。返事のひとつひとつに、自分の将来を賭けなくて済むようになります。
不安な見方
相手の予定が動かない限り、自分の期限も決められないという見方です。
確かめられる見方
相手の予定が読めなくても、自分の希望から引き算すれば、この関係に使える時間の目安は先に出せます。
希望する時期から逆算して、使える時間を出す
逆算というのは、遠くにある希望を、いまの時間に置き換える作業です。難しい計算はいりません。紙と数分あればできます。
はじめに断っておくと、これは医学的な計算ではありません。妊娠や出産に関わる体のことは、年齢だけで一律に決まるものではありませんし、人によって事情も違います。具体的な見通しが知りたいときは医療機関で相談してください。
書くのは希望であって、確率ではない
ここで書き出すのは、何歳までに何ができるか、という可能性の話ではありません。何歳ごろに、どんな暮らしをしていたいか、という希望のほうです。
引き算はざっくりでいい
希望する時期から、そこにたどり着くまでに必要な時間を引きます。新しい関係を築く時間、生活を整える時間。年単位の概算で十分です。正確さを求めると、途中で手が止まります。ここで引く時間は、いま思いつく長さにすぎません。どれだけかかるかは、この紙の上では決まりません。
残った数字は、判決ではない
引き算の結果が、いまこの関係に使える時間の目安になります。それを見て苦しくなったとしても、その数字はあなたを裁くものではありません。ただ、見えていなかったものが見えたというだけです。
見えたあとは、選び直すことができます。この関係に全部を使うと決めることもできますし、途中で見直す日を置くこともできます。どちらも、自分で選んだ形になります。
この作業は、一度きりのものではありません。半年後、一年後に同じことを書いてみると、数字も気持ちも変わっています。変わったことに自分で気づけるのが、書いておくことのいちばんの利点です。
何歳ごろに、どんな暮らしをしていたいか。子どもを望むなら、その希望も含めてひとつの文にします。
その暮らしにたどり着くまでに要る時間を引きます。関係を築く時間、生活を整える時間。年単位の概算でかまいません。
残った数字が、いまこの関係に使える時間の目安です。桁が分かれば十分で、正確さはいりません。
その途中に、一度立ち止まる日を決めます。終わりの日ではなく、考え直す日として置きます。
数字を見たあとに、自分へ向ける問い

数字を出したあと、多くの人がまず落ち込みます。思っていたより短いと感じるからです。その反応は自然なもので、無理に前向きにならなくて大丈夫です。
落ち着いてから見ると、その数字は制限ではなく、配分の材料であることが分かってきます。限られているのは時間の量であって、使い方は自分で選べます。
逆に、思っていたより長い、と感じることもあります。ただし、この引き算は希望を時間に置き換えただけのもので、急がなくてよいと決められるものではありません。妊娠や出産にかかわることは、この数字とは別に動きます。気になるときは、医療機関で相談してください。どちらの結果でも、見えたこと自体に意味があります。
ここでひとつだけ、自分に問いを置いておきます。答えは今日出さなくてかまいません。何度でも戻ってこられる問いとして、手元に持っておくものです。
その時間を、あなたは何のために使いたいですか?
この人と過ごすため、と答えても、自分の暮らしを整えるため、と答えても、どちらも正解です。すぐに答えが出なくてかまいません。
期限を決めたあと、その日までをどう過ごすか
期限を決めると、そこまでの時間が「待つだけの時間」になってしまうことがあります。それでは、決めた意味が半分になります。
期限までのあいだにできるのは、自分の暮らしの側を進めておくことです。仕事、住まい、健康、人との付き合い。関係の行方に関わらず残るものを、少しずつ整えておきます。
同時に進めても、裏切りにはならない
待ちながら自分の生活を整えることは、相手への不誠実ではありません。どちらを選ぶことになっても困らないようにしておく、という準備です。
整えたものは、この関係の行方に関わらず自分に残ります。仕事の力も、住まいも、体の調子も、誰かの決断を待たずに積み上がっていくものです。
そして期限の日が来たら、そのときの気持ちで決め直します。続けるほうを選び直したなら、それも自分で選んだ時間になります。

ルナのひとこと
望んでいることを口に出すの、こわいよね。言ったら選ばなきゃいけなくなる気がして。でもね、あなたが子どもを望むことも、この人といたいと思うことも、どっちも本当の気持ちなの。片方を消さなくていいよ。時間の使い方だけ、あなたが決めていこうね。
期限が指すのは終わりの日ではなく、考え直す日のほう
相手の離婚がいつになるかは、あなたには決められません。決められるのは、自分の希望する時期から逆算して、この関係に使える時間の目安を出しておくほうです。
出てきた数字は、あなたを追い立てるためのものではありません。見えていなかった配分が見えたというだけで、そこから何を選ぶかは自由です。
そして期限は終わりの日ではなく、考え直す日です。その日まで自分の暮らしを進めておけば、どちらを選ぶことになっても、選んだのは自分だと言える時間になります。
ひとことまとめ
期限は相手の予定ではなく、自分が望む暮らしから逆算して決められます。決めるのは終わりの日ではなく、考え直す日です。
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